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音楽資料目録のヒント:テーマ 19:タイトル冒頭に存在する 冠詞

タイトルの 冠詞 で よく使われるものといえば
英語の a/an (不定冠詞), the (定冠詞) 等がありますが,
今回のテーマは 「タイトルの冒頭にある冠詞」 の扱いについてです.

 

Toccata MARC (※1) では,日本語処理を付加した UNIMARC (※2) フォーマットを採用し
タイトル情報を下記フィールドに収めます.

 

《書誌の場合》

tag200 [ タイトルと責任表示 ]
tag2A0 [ タイトルと責任表示 (公共図書館用日本語データ) ]
tag5xx [ アクセスポイント:タイトル ]

 

冒頭に 冠詞 が存在するタイトルを入力する場合,
各フィールド/サブフィールドのタイトル情報は
下記のようになります.

tag200
$a (本タイトル):資料に表記されたままを転記 (入力) .
 ~冒頭に冠詞があれば,表記されたまま.

tag2A0
$A (本タイトル):資料に表記されたままを転記 (入力) .
 ~冒頭に冠詞があれば,表記されたまま.

$a (本タイトルの読み):冒頭の冠詞の読みを除いて入力.
 ~ 一覧表示の順序を決めるために冒頭の冠詞が不要なため.($a の文字列で配列するため).

tag5xx
→冒頭の冠詞を除いて入力.

 

[ MARC登録例 ]
  

発売番号: UICW10035
タイトル: The art of loving
日本語タイトル: ジ・アート・オブ・ラヴィング
https://www.universal-music.co.jp/olivia-dean/products/uicw-10035/

~登録の具体例~

——————

tag200_$a The art of loving

tag2A0_$Aジ・アート・オブ・ラヴィング$aアート オブ ラヴィング

——————

tag200_$a/2A0_$A では
第一目的が 「本タイトルとして正しく表示すること」 であるため,冒頭の冠詞も入力します.
一方,一覧表示の順序を決めるために 冒頭の冠詞は不要となるため
tag2A0_$a/tag5xx では冒頭の冠詞を省略します.

 

また,典拠形アクセス・ポイント (=統制語による登録) では
全て冒頭の冠詞を除いて入力します.

 

タイトル冒頭の冠詞を目録上省略することは
AACR (英米目録規則) 時代からの継続で,RDA にも引き継がれています.
(「省略」 は任意規定ですが,LC/OCLC は任意規定を採用しています).

 

Toccata では,
MARC21 の表 (本タイトルの冒頭にある省略すべき冠詞の一覧) を翻訳したものを採用し,
目録作業に使用しています.

※MARC21 の HP (LC >> MARC >> Bibliographic >> Appendix F)

[MARC21 Appendix F – Initial Definite and Indefinite Articles ]
https://www.loc.gov/marc/bibliographic/bdapp-e.html


(※1) Toccata MARC
LCのRDA適用と同時期にRDAの段階的使用を始め,日本語処理を付加したUNIMARCフォーマットにRDAによる書誌データを格納している

(※2) UNIMARC
世界各国の全国書誌作成機関が作成し,提供するMARCの国際交換が円滑に行えるよう,
国際図書館連盟 (IFLA) が1977年に示したMARC標準フォーマット
[UNIMARC Formats and Updates]
https://www.ifla.org/g/unimarc-rg/unimarc-updates


2026年7月3日付 図書館情報部より全国送信mail [CDご選定用データ, 最新情報] より
一部抜粋,加工修正しました