関連 (異なるタイプの実体が,互いにどのように結びついているか) を
MARCで表す...
どう目録化すればよいのでしょうか?
関連 を表したMARC の一例を挙げてみます.
■■具体的な例■■
次のCDは
ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラ 「マクベス」を収録したものです.
※「歌劇 《マクベス》: 1847年,フィレンツェ初演版 / ジュゼッペ・ヴェルディ;ファビオ・ビオンディ,エウローパ・ガランテ」
(発売番号:OGCD923411)
https://tower.jp/item/4968720
Toccata MARC (※1) では,
典拠形アクセスポイントを次のように登録し
各実体との結びつきを表しています.
(※1) Toccata MARC: LCのRDA適用と同時期にRDAの段階的使用を始め,
日本語処理を付加したUNIMARCフォーマットにRDAによる書誌データを格納している
フィールド: tag 423 (一緒に発行された作品)
1.埋込典拠データID: a94034176 + a84040602
(イタリア語台本の典拠 + 台本作者フランチェスコ・マリア・ピアーヴェの典拠 がフィールドに登録されている)
2.埋込典拠データID: a02000185 + a84040602
(英語訳された台本の典拠 + フランチェスコ・マリア・ピアーヴェの典拠)
3.埋込典拠データID: a02000183 + a84040602
(日本語訳された台本の典拠 + フランチェスコ・マリア・ピアーヴェの典拠 (訳者の典拠データは参照形として埋込済) )
フィールド: tag 488 (その他の関連作品)
4.埋込典拠データID: a85029386 + a83005692
(原作「マクベス」の典拠 + 原作者ウィリアム・シェイクスピアの典拠)
フィールド: tag 700 (個人名基本記入)
5.埋込典拠データID: a84000910 + a85018961
(作曲者ジュゼッペ・ヴェルディの典拠 + 歌劇《マクベス》の典拠)
■各フィールドの登録内容の内訳■
(各フィールドには,どのような内容のデータが登録されているかを示す)
1~3: 歌劇「マクベス」の台本 (イタリア語,英語,日本語の3種類)
4: 戯曲「マクベス」 (原作)
5: 歌劇「マクベス」
[参照] SaaSS Edition クイックレファレンス:tagフォーマット
(書誌レコードの内容識別子をリストアップしたもの)
https://toccata.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/bib_quick_ref.pdf
1~5 の典拠形アクセスポイントをひとつの書誌に収め,
この資料について
各実体との結びつきを表しています.
クラウドサービスをご利用のお客様は,
Full MARCデータをご覧いただけます.
→ 「OGCD923411」(半角) で検索♪
MARCに登録された各典拠データの詳細もご覧いただけます.
→ 「典拠ID (例えば,イタリア語台本の典拠であれば= a94034176)」(半角) で検索♪
ご紹介したCDについて,
日本目録規則2018年版 (NCR2018) を適用した場合の実例を公開しています.
詳しくは,当社より発売中の
「日本目録規則2018年版 体現形 (書誌) 完全実例集」 をご覧ください.
※CD 「歌劇《マクベス》:1847年,フィレンツェ初演版」の実例: 106~110ページに掲載
今回ご紹介した関連の目録化も含め,
NCR2018適用の実例を
音楽資料目録のさまざまな観点からご確認いただけます.
2023年7月4日付 図書館情報部より全国送信mail [CDご選定用データ, 最新情報] より
一部抜粋,加工修正しました