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音楽資料目録のヒント:テーマ 2:「責任表示」と「典拠形アクセスポイント」


目録作業者は,検索を担保するために

※資料のままの情報 「責任表示」
※判断して追加する 「典拠形アクセスポイント, 関連指示子」

二つに分けて書誌データを記録します.
典拠形アクセスポイントは, 責任表示に対応する, 検索を担保するデータと考えます.

[参照] 日本目録規則2018年版のポイント
(国立国会図書館が提供する図書館員向け研修動画 (YouTube))

責任表示は,
目録対象資料の表記を
転記 (記載されている事項を, ほかに書き写すこと) したものです.

実際の目録作業では,
責任表示と
検索の手がかりとなる アクセスポイント (=統制語により登録された典拠データ) を
MARCフォーマット上で別々のフィールドに登録します.

目録規則上で自然語 (コントロールされていない語) に
直接アクセスポイントをつけられるのは「タイトル」のみです.

タイトルを含めた全ての情報を,
典拠 (=統制語) によるアクセスポイントだけで管理するのが望ましいところですが,
50音ともいわれる表音文字や
漢字などの表語文字を使いこなす日本語の特性もあり,
自然語では「タイトル」のみに読みを記録します.

日本語タイトルの読み以外は,
典拠による制御語 (コントロールされた語) で構築された (典拠形) アクセスポイントにより
管理コントロールします.

1冊=1作品という場合が多い図書資料と異なり,
音楽資料の目録は
責任表示を始めとした属性を盛り込んだ,
情報量の多い, 複雑な構成になります.
下記は「タイトルと責任表示」の書誌イメージです.

■図書 1点の書誌イメージ■

※1著作 (タイトル) + 1著者 (著作者=責任表示)

■CD 1点 (3曲収録の場合) の書誌イメージ■

※CD のメインタイトル + 責任表示
※1著作 (交響曲第●番) + 作曲者/オーケストラ/指揮者 (=責任表示)
※1著作 (ピアノ協奏曲第▲番) + 作曲者/ピアノ演奏者/オーケストラ/指揮者 (=責任表示)
※1著作 (原曲: 歌曲のピアノ編曲版) + 作曲者/編曲者/ピアノ演奏者 (=責任表示)

資料によって書誌に収める情報量は異なります.
図書資料の書誌を管理することが前提で構築されている
多くの現行システムでは,
情報量が大きく, 複雑な構成の音楽資料目録の場合,
格納されたデータが実際の検索に活かされない状況が起こりやすいのです.

~例えるなら, サイズの小さい洋服に, 大きな体を無理やりに押し込めるような...

国内では, 日本近代音楽館 web OPACのように
MARCは登録されたままを表示し (Full/MARC tag表示),
お使いのシステムに取り込む際に データの割愛や配置換えをせずに,
格納されたデータがそのまま活かされることが望ましいと考えます.

[参照] 遠山一行記念 日本近代音楽館
https://www.meijigakuin.ac.jp/library/amjm/

目録規則や国際標準のMARCフォーマットを適用した目録であれば
情報をきちんと整理して登録でき,
検索に耐えうるまでに管理することが可能です.
また,日本近代音楽館 のシステムのように
メタデータを機能的に管理運用できるシステムが必須と考えます.

情報量が多く,より複雑な構成になりやすい
“手強い” 音楽資料の目録に携わることは,
(実用学として) 目録について理解する一番の近道かもしれませんね.

2023年4月4日付 図書館情報部より全国送信mail [CDご選定用データ, 最新情報] より
一部抜粋,加工修正しました