演奏手段とは,
「児童合唱」「管弦楽」「ソプラノ声」「フルート」 のように演奏に必要な声,楽器などのことです。
「件名」「ジャンル/形式」 標目にも そういった情報は含まれていますが,
「演奏手段」 による発見可能性を高めるため,
LCが (RDA使用を前提に) 開発/運用している 「演奏手段」 データを
Toccata MARC(※1)では適用しています。
(※1) Toccata MARC: LCのRDA適用と同時期にRDAの段階的使用を始め,
日本語処理を付加したUNIMARCフォーマットにRDAによる書誌データを格納している。
■■具体的な例■■
次のCDは,
「さまざまな楽器の組合せの協奏曲」 を集めたものです。
※「さかさまの世界 : 様々な楽器のための協奏曲集 / ヴィヴァルディ ; アマンディーヌ・ベイエ (ヴァイオリン&指揮), リ・インコーニティ」
収録曲は8曲あり,
楽器の組合せがすべて異なるため
「件名」「ジャンル・形式用語」や「タイトル」の典拠形アクセスポイント,その他の記述だけでは
わかりにくいし探索できない...
そこで! 演奏手段データの出番です.
前述の標目/記述以外に,
Toccata MARC では次のように登録しています.
■1曲目に収録された曲:
[オーボエ(2),ホルン(2),ヴァイオリン,弦楽オーケストラの協奏曲]
→Toccata MARC : フィールド: tag 292 (演奏手段)
[サブフィールドの登録内容]
1.$boboe$n2$bhorn$n2$bviolin$n1$astring orchestra$e1$2lcmpt
(演奏手段/演奏者数&楽器数/システムコードが登録されている)
2.a01400800 (「オーボエ」 Toccata典拠ID)
3.a01503525 (「ホルン」 Toccata典拠ID)
4.a01400712 (「ヴァイオリン」 Toccata典拠ID)
5.a01400857 (「弦楽オーケストラ」 Toccata典拠ID)
[参照]: SaaSS Edition クイックレファレンス:tagフォーマット
(書誌レコードの内容識別子をリストアップしたもの)
https://toccata.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/bib_quick_ref.pdf
CDに収録されている8曲は
演奏手段の構成がすべて異なるため,
1.の部分のフィールド数は8つ (8パターン) あり,
全パターンが同フィールド (tag292) に登録されています.
2.~5. に登録された典拠ID は, 各曲で重複することがあります.
フィールド:tag 292 に登録された「演奏手段」 データは,
ToccataMARC SaaSS Edition (可変長/国際版 グローバルスタンダードタイプ),
JP-Edition (可変長/日本語版) のお客様にご利用いただけます.
クラウドサービスをご利用のお客様は,
演奏手段データが登録された書誌データをご覧いただけます.
→ 「KKC6571」(半角)で検索 ♪
今回ご紹介した内容をさらに詳しく知りたい方は,
当社より発売中の 「議会図書館 【音楽演奏手段シソーラス】」 をご覧ください.
2023年2月2日付 図書館情報部より全国送信mail [CDご選定用データ, 最新情報] より
一部抜粋,加工修正しました