音楽資料用 目録クラウドシステム・メタデータ 専門企業 Toccata MARC / Authorities [ 音楽資源検索の発見精度、可能性を高めます ]
株式会社 トッカータ
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音楽資料目録のヒント:テーマ 1:演奏手段 データ を 目録にとりいれる

演奏手段とは,
「児童合唱」「管弦楽」「ソプラノ声」「フルート」 のように演奏に必要な声,楽器などのことです。

「件名」「ジャンル/形式」 標目にも そういった情報は含まれていますが,
「演奏手段」 による発見可能性を高めるため,
LCが (RDA使用を前提に) 開発/運用している 「演奏手段」 データを
Toccata MARC(※1)では適用しています。

(※1) Toccata MARC: LCのRDA適用と同時期にRDAの段階的使用を始め,
日本語処理を付加したUNIMARCフォーマットにRDAによる書誌データを格納している。


■■具体的な例■■

次のCDは,
「さまざまな楽器の組合せの協奏曲」 を集めたものです。

※「さかさまの世界 : 様々な楽器のための協奏曲集 / ヴィヴァルディ ; アマンディーヌ・ベイエ (ヴァイオリン&指揮), リ・インコーニティ」

https://tower.jp/item/5487778/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%EF%BC%9A-%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C~%E6%A7%98%E3%80%85%E3%81%AA%E6%A5%BD%E5%99%A8%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E9%9B%86


収録曲は8曲あり,
楽器の組合せがすべて異なるため
「件名」「ジャンル・形式用語」や「タイトル」の典拠形アクセスポイント,その他の記述だけでは
わかりにくいし探索できない...

そこで! 演奏手段データの出番です.
前述の標目/記述以外に,
Toccata MARC では次のように登録しています.

■1曲目に収録された曲:
[オーボエ(2),ホルン(2),ヴァイオリン,弦楽オーケストラの協奏曲]

Toccata MARC : フィールド: tag 292 (演奏手段)


[サブフィールドの登録内容]

1.$boboe$n2$bhorn$n2$bviolin$n1$astring orchestra$e1$2lcmpt 
(演奏手段/演奏者数&楽器数/システムコードが登録されている)

2.a01400800 (「オーボエ」 Toccata典拠ID)
3.a01503525 (「ホルン」 Toccata典拠ID)
4.a01400712 (「ヴァイオリン」 Toccata典拠ID)
5.a01400857 (「弦楽オーケストラ」 Toccata典拠ID)


[参照]: SaaSS Edition クイックレファレンス:tagフォーマット
(書誌レコードの内容識別子をリストアップしたもの)

https://toccata.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/bib_quick_ref.pdf

CDに収録されている8曲は
演奏手段の構成がすべて異なるため,

1.の部分のフィールド数は8つ (8パターン) あり,
全パターンが同フィールド (tag292) に登録されています.

2.~5. に登録された典拠ID は, 各曲で重複することがあります.

フィールド:tag 292 に登録された「演奏手段」 データは,
ToccataMARC SaaSS Edition (可変長/国際版 グローバルスタンダードタイプ),
JP-Edition (可変長/日本語版) のお客様にご利用いただけます.

クラウドサービスをご利用のお客様は,
演奏手段データが登録された書誌データをご覧いただけます.
→ 「KKC6571」(半角)で検索 ♪


今回ご紹介した内容をさらに詳しく知りたい方は,
当社より発売中の 「議会図書館 【音楽演奏手段シソーラス】」 をご覧ください.

2023年2月2日付 図書館情報部より全国送信mail [CDご選定用データ, 最新情報] より
一部抜粋,加工修正しました